文学フリマに行ってみたかった

いつも読んでいるブログの中の人達が結構集まったらしい文学フリマ
ブログを読むとお祭りみたいで楽しそう。行ってみたかった…
乳母車など押していったらバイ菌扱いされるに違いないので行かなかったという訳でもないが、羨ましい。
あーあ。育児をするって孤独だ。
友人ともあまり会えないし、会えば会ったで普段の生活の違いに悲しくなるし。
韓国に嫁いだ日本人女性が周りに友達もおらず、子供と二人きりで気が狂いそうになるというドキュメンタリーを観たがあのシトの気持ちが分かるわ、わたしにも。


ボクの日曜日といえば、近くの土手で娘と二人シャボン玉飛ばしてたなぁ。
カップルが座ってて、おねぇちゃんとオシャベリできていいなぁ、などと性懲りもなく思っていたら男が「突然ロード-第二章-」を歌いだした。
「なんでもないようなことが しあわせだったとおもぉうぅ」だってさ。
俺はpunksだからそういうくだらないウタは嫌いなんだぜ!?
ところで、世界のミフネの義理の息子はdskを崇拝してるってのは本当なのかい?
とにかく俺を茶化してるのか、この蚊トンボがと思ってチラ見したが別にそういうわけでもないようなあるような。
気が付くと風に吹かれたのか、いなくなっていた。
シャボン玉を飛ばすというただ一つの目的のために折角土手まで来たのに、娘はシャボン玉に興味がないらしい。
家では「しゃぼんだま しゃーぼんっ だっまっ!!」って散々言っていた癖に、大好きな砂利に夢中。君はまったくどこへ行っても砂利だ。百花園に行ったって花なんか見やしない、三渓園に行ったって砂利をポケットに詰め込んでいただけじゃないか。いつもいつもどこへ行っても砂利だ。そんなに砂利が好きかね?お父さんはそうでもないよ。だから少し歩こうよ、走ったりしようよ、疲れてくれないと困るのだよ、と娘に向かってぶつぶつ喋っていると犬の散歩に来た娘さんが微笑みながら俺を見ている。
あぁ、こうやって恋が始まったら素敵なのにとか無駄に思うが、怪しまれるのもアレなので良いお父さんを装う。
そもそも、娘を見ていたのであって俺じゃない。
延々砂利いじりが続き、ジャージにビーサンで首から熊ちゃんシャボン玉をぶら下げている俺はまるで阿呆だ。
おしゃれ吉祥寺のオモチャ屋でわざわざ青でもなく赤でもなく、とびっきりの黄色の熊を選んでやったのに、たった2,3分で飽きやがって小娘が。
夕日が高速にかかって、そこを走る車が堤防に高速移動する影を作っている。
あぁ、面白いなぁ、と思って娘を見ると相変わらず砂利いじり。
どうせ影のことなんか伝えても相手にされないと思うので言わない。
石で何か絵を描いていると思ったら、猫じゃらしみたいな草を抜いてきて、掃いて遊んでいる。
猫じゃらしみたいな草はタンポポの綿帽子様になっているらしく、娘が掃く度に種子が飛んでいく。
それが気に入らない娘は怒りだす。
「ぱーぱ! おとうさーん これ やーだ!!」とどうにかしろとせがまれても、それは無理。
あんまり怒るのでもう帰ろうと説得するため、落ちているうんちで気を引く。
効果覿面。うんちうんち、言いながら家路を急ぐ。
二人でうんちの歌を歌っていると、さっきの散歩娘とまた遭遇。
うら若い娘さんの前でオフィシャルにうんちと言えるのは子連れの特権だ。
せっかくだから「うんち」ではなく、「うんこ」にすれば良かった。