パリスで異文化交流

僕は今、パリスに来ている。
空港からのバス、石造りの建物の並ぶ街を背景に
彼女の美しい顔を眺める。
彼女の名前はリディア。
ハンガリーポーランド出身の植物学者だ。
ショートカットで卵型の顔に大きな瞳。
肌の色はやや赤みがかっている。
僕は今回、学会に出席するリディアについて来ただけ。
特に用は無い。


「あの頃はパリにいたけど
論文を書いたり、留学するためにあちこち飛び回っていただけで
結局、親しい友人なんて誰一人できなかった」
彼女は懐かさと寂しさの混ざったような表情で独り言のように言った。
僕は彼女にかける言葉が英語でさっぱり思い付かず、ただ
「ナウ ユー ガッタ フレンド」
と言った。
すごく片言な感じだった。
今、君の傍らには僕がいるし、
君は今では研究者として立派に活躍しているし、
あの辛かった学生時代とは違う、
とかなんとか色々言いたかったのだけど
その一言で通じたかしら。
僕は彼女の手を握っている左手に少し力を入れた。
彼女もそれを握り返してきた。
そうだ、僕達は分かり合えているのさ。
パリスの街並は後ろへ後ろへと流れていく。




夢オチというか普通に夢の話。
あんまり淡い恋心だったのでつい記事にしてしまった…
パリになんて行ったことない。
たまに夢の中で凄く好きな人ができる。
時にはそれが芸能人だったりする。
全然、ファンでもなかったのに夢に見てからは
CMとかでみる度にすごくキュンとなる。
そう、俺は子持ちで三十路。
この間、娘の運動会を見てきた。
ハンディカムで撮ってやったった。
これがナショナルスタンダードってヤツだ。
僕の憧れは育児系で綺麗にまとまったブログを作ることでした。