夕暮れの街

夕暮れ。
仕事を終えた僕は、家路につく。
大手町の殺風景なビル街から郊外へと向かう地下鉄に乗り込む。
小一時間すると高いビルのない住宅だらけの我が家のある街に着く。
改札を降りて、丘の上にある洋食屋へ向かう。
特に有名なシェフがいるわけではないが、間違いのない料理を出す店だ。
今日はそこで夕食をとろうと、妻と娘と待ち合わせをしている。
途中、家々の間から夕焼けをバックに富士のシルエットが見えた。
天頂付近では星が輝きはじめている。
やがて目的の洋食屋が見える。
ドアを開けるとオーナーシェフの奥さんが迎えてくれる。
「もういらしてますよ」
彼女の目線を辿ると妻と娘の笑顔が僕を待っていた。


というような、脳内イメージが「黄昏のビギン」を聞くたびに浮かぶのです。
最近、懐メロに弱くって…ちあきなおみはイイ!
僕は疲れているのでしょうね。
現実の僕にとっては上記みたいなことなんかより、
独りでラーメン屋にいって餃子とビールを頼んでジョジョを読み、
一段落したらラーメン食べて帰るという行為に及んだ方が遥かに効用が高いです。


他に「蘇州夜曲」にも弱く、
それで浮かぶイメージは何故か蘇州ではなく開発途上の満州が舞台で
現地に派遣された財閥系商社の社員として働くというもの。
芸者を呼んで接待されたりしますが、まだ純な僕は(以下略)