娘がいない

深夜、ふと目を覚ますと娘の姿が見えない。
右を見ても、左を見ても、上を見ても、妻の寝ている奥を見てもいない。ちょっと焦る。
起き上がって足下の方を見るといた。まぁ、独りで出かけられる歳でもなし。
ゴロゴロと布団もかけず移動し続けるのは毎夜のことだが、今回のは最長移動距離だ。
布団に戻そうとすると、ズボンがぐっしょり。パンツで寝かせた時に限ってオネショをする。これはもうしばらくオムツのままが良い。
と、窓際に水たまりがあるのに気が付く。
………
娘はここをトイレだと思ったのだろうか。にしてもズボンを濡らしてなお、この水たまりの量。寝る前にトイレに連れて行ったのにも関わらず。
水たまりを処理し、ズボンを脱がし、尻を拭き、着替えさせる。その後、しばらく寝付けない。今日もまた眠たい一日になる。