桜、採るもの遊ぶもの

とは、娘の言。
道端にガクごと落ちているのを拾ってあげたところ、桜が気に入ってしまったらしい。
昨日も「さくら とりたい」と言うので探したところが、踏みつけられた花びらばかり。
仕方ないので、一房もいだのをあげた。
もっとくれと言うので、それでは桜があまりに可哀想ではないかと桜は見るものだと諭す。
その反論として
「さくら は とるもの なの あそぶもの なの」
と言い出した。
…なんと野蛮な。
帰宅後、桜は散ることも叶わず、
全ての花びらを引き剥がされ瞬く間に分解されてしまったのでした。