発達障害に関する番組を観て

一昨日のクローズアップ現代を観た。
話題は発達障害について。
日本では取組みが遅れていて、人手も金も足りなくてどうのこうの。
諸外国は進んでるよね〜、なんて話題。
このあたりの話題は海部さんのブログで読んでいたので、
番組の内容は目新しいものもなく途中でどうでもよくなった。


が、一点どうしてもひっかかることがあった。
エジソンとかも発達障害だったかも、
特殊な才能に恵まれてる人も多い、
その才能を伸ばせば…とかそんなことを言っていたところが
どうしてもひっかかった。
役に立たなきゃダメってことなの、やっぱり?
イギリスの事例も紹介されてて、お約束のように絵の才能のある発達障害児がいて、
彼を特別に教育していた。
彼の国はダウン症児は産まれる前にチェックしてほぼ全て中絶してる国じゃなかったっけ。
特定の分野がダメで後は普通っていう人の方が多いと思うのだけど、
そういった人が普通に暮らせるように、という方を考え方の中心に据えないといかんのじゃなかろうか。
イギリスの本当のところがどうなのかは知らないが、
国営放送さんの報道の仕方だと役に立たないヤツはクソ、という風に受け止められた。


小学生時代にO君という子がいた。
彼は九九が全然できなかった。
あいつは阿呆かと僕は思っていた。
が何かの機会に、僕は彼と話す機会を得た。
彼は小難しい本を読んでいて、こいつは阿呆ではないのか?
何故九九程度ができないのにこんな本を読んでいるのかと戸惑った。
そして新聞委員として一緒に活動するうちに親しくなっていき、
やがて彼の圧倒的なエロの知識の前に僕はひれ伏すのだった。
クラスが変わり、自前のエロの知識が増えると共に彼との交流もなくなっていった。
彼も発達障害だったのだろうか。
子供相手には何かコイツ役に立つというのが、相手を対等に扱う上では有効なのかも知れない
というか事実そうだった。
しかし、教育する側の大人がそのようなどす黒い腹づもりでいてはイカンのである。